ヒョウ
分類 | :哺乳類 / 食肉目裂脚亜目 / ネコ科 |
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学名 | :Panthera pardus |
分布 | :アフリカ・サハラ以南、中央アジア〜東アジア |
体重 | :30〜80kg |
体長 | :1.3〜1.9m |
絶滅危惧種:CR
強靭な筋力を持ち合わせたこの大型肉食獣は、主に安全な木の上を住処としています。下を通りかかった獲物に
奇襲を加え、木の上に引きずり上げてゆっくり食します。セイロンヒョウやジャワヒョウなど
亜種の名称が示すように、かつてはアジア全域にも広く生息していましたが、それらの多くは数を減らしています。
ブタやイノシシなどの草食動物〜サル、ネズミ類、魚、鳥類、爬虫類など、手に入る肉ならば広く食する一方で、 個体によっては偏食傾向が強いケースもあるとか。
ちなみにインド南部などに多く見られるクロヒョウは、クロヒョウという固有種があるわけではなく、 あくまで変種のひとつ。良く見るとちゃんとヒョウ柄をまとっています。
ブタやイノシシなどの草食動物〜サル、ネズミ類、魚、鳥類、爬虫類など、手に入る肉ならば広く食する一方で、 個体によっては偏食傾向が強いケースもあるとか。
ちなみにインド南部などに多く見られるクロヒョウは、クロヒョウという固有種があるわけではなく、 あくまで変種のひとつ。良く見るとちゃんとヒョウ柄をまとっています。
ユキヒョウ
分類 | :哺乳類 / 食肉目裂脚亜目 / ネコ科 |
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学名 | :Panthera uncia |
分布 | :中央アジア〜チベット、ヒマラヤ山脈 |
体重 | :30〜60kg |
体長 | :1.2〜1.5m |
絶滅危惧種:EN
巨大な尾を振り回し、驚異的なバランスで岩壁を駆け降りる。ユキヒョウはヒマラヤなどの山岳部で独自の進化を遂げたネコ科の肉食獣です。分類上はヒョウとは区別された種となっています。
通常のヒョウが走りを苦手とするのに対し、このユキヒョウは岩だらけの 急斜面を縦横無尽に走り回り、イノシシやシカ類を追い詰めます。山岳の瞬脚たちも、この恐るべき運動能力を宿したユキヒョウから逃れるのは至難の技。転落すれば致命傷となる危険な岩場で命がけの攻防となります。
一頭一頭の縄張りが広く、広大なエリアに分散している為に滅多に人目に触れないながら、 美しい毛皮を狙っての密漁は後を絶えず、結果としてジワジワと個体数を減らしてきました。
さらに追い討ちをかけるように2006年に中国〜チベット間に鉄道が開通。鉄道の開通が生態系に ダメージを与える事はおろか、物流機能の向上が密猟行為に拍車をかける事すら懸念されます。
通常のヒョウが走りを苦手とするのに対し、このユキヒョウは岩だらけの 急斜面を縦横無尽に走り回り、イノシシやシカ類を追い詰めます。山岳の瞬脚たちも、この恐るべき運動能力を宿したユキヒョウから逃れるのは至難の技。転落すれば致命傷となる危険な岩場で命がけの攻防となります。
一頭一頭の縄張りが広く、広大なエリアに分散している為に滅多に人目に触れないながら、 美しい毛皮を狙っての密漁は後を絶えず、結果としてジワジワと個体数を減らしてきました。
さらに追い討ちをかけるように2006年に中国〜チベット間に鉄道が開通。鉄道の開通が生態系に ダメージを与える事はおろか、物流機能の向上が密猟行為に拍車をかける事すら懸念されます。
ウンピョウ
分類 | :哺乳類 / 食肉目裂脚亜目 / ネコ科 |
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学名 | :Neofelis nebulosa |
分布 | :中国南部〜東南アジア |
体重 | :15〜30kg |
体長 | :60〜100cm |
絶滅危惧種:VU
雲のような模様からついた名前がウンピョウ。厳密にはヒョウではありません。
熱帯雨林などの木の上で生活し、リス並の器用さで高所を渡り歩きます。が、野生のウンピョウは
滅多に人目に触れる事はなく、専門家にとっても詳しい生態は謎のまま。体に似合わず巨大な犬歯を持っており、
鋭い爪と共に強力な武器になっていると考えられます。
凄まじい勢いで森林伐採が進むスマトラ島では、そこに生息する生き物に多大な負荷が加わっていますが、 このウンピョウも例外ではありません。スマトラトラやスマトラサイが厳しい状況に追い込まれているのと同様に、 この珍しいネコ科動物にも苦難が訪れていると考えられます。
生態に不明な点が多いだけに、気がついた時は手遅れだったという事のないよう、保護活動に願いを込めます。
凄まじい勢いで森林伐採が進むスマトラ島では、そこに生息する生き物に多大な負荷が加わっていますが、 このウンピョウも例外ではありません。スマトラトラやスマトラサイが厳しい状況に追い込まれているのと同様に、 この珍しいネコ科動物にも苦難が訪れていると考えられます。
生態に不明な点が多いだけに、気がついた時は手遅れだったという事のないよう、保護活動に願いを込めます。
CR | :ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 |
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EN | :CRほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種 |
VU | :絶滅の危険が増大している種 |
NT | :準絶滅危惧種。生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 |