Maximusのアニマルフィギュアは自然素材100%、全て手作りのナチュラルなアート作品です。
原料となるのは、スリランカに生成する野生のゴムの木。一見するとただの林ですが、この木々の
樹液があらゆるゴム製品の原料となります。
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樹木の表面に傷をつけると白い樹液が。
これがやがてはゴムへと加工されます。
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しばらくすると、器にたまるほどの樹液が。
おいしそうに見えますが、
残念ながら食用ではありません。
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棚に並ぶのはフィギュアの原型を形成する型。
たまった樹液はこの型に流し込まれて動物へと
生まれ変わります。
この型もすべて職人達が手作りで仕上げた
クラフトワーク。
外見からは何ができるか想像できませんが…。
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型に天然ゴムを流し込む女性。
当然ですが、型を取るのも全て手作業。
スイッチを押せば機械が勝手にやってくれるという仕組みは
ここには必要ありません。
大自然に囲まれ、
天然素材を自らの手で加工する過程を経ることで、
製品に暖かさとやさしさが加わります。
クラフトマンたちは日々、
そのプロセスの繰り返しで切磋琢磨し、
結果として良質のデザインが
生み出される事につながっています。
見れば背景にはジャングルが…。
工房のすぐ外は熱帯の植物が生い茂る大自然。
ここでは人間は自然界の主ではなく、
あくまで共生者のひとつにすぎません。
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型によって象の原型となった天然ゴム。これは中身を詰める前の状態で 日干しているところ。
日光に頼っている為、雨が続くと生産がストップするという、日本では冗談のような話が現実に存在します。
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抜け殻のようで面白いような、気持ち悪いような…。
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完全に乾いた後は、いよいよ命の吹き込み作業に入ります。
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実はフィギュアの中身はコットン。
ゴムの塊のように見えても触るとフワフワ。
重さも数十グラムと、かなり軽量なわけです。
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象の牙の隙間からはみ出したコットンを
きれいに詰め込むところ。
ここを雑にしてしまうと、完成度が一気に下がる為、
ささいな事でも手を抜けません。
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ここももちろん手作業です。
ついさっきまで薄皮だった天然ゴムが、
動物の形になってきているのが見えます。
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中身のコットン詰めが終わり、ようやく動物らしい形になりました。
ここで山積みになっているのはペイント待ちのフィギュアたち。
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ペイント前のりりしいフィギュア。
上は国内未販売の山羊。
中国の兵馬俑のようで神秘的ですらあります。
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右は2009年春に発売となったラクダ。
この動物に関しては、ペイント無しでも
既に完成品のような趣があります。
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パッと見た感じ、
ただ散らかっているように見えるこれらが、
実は画材。
ヨーロッパでの厳格な基準をクリアした、
体に無害のやさしい塗料です。
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いよいよペイントに入ります。
最終的に命を吹き込まれるのか、それとも駄作となるかは、ここにかかっていると言っても過言ではありません。
もちろん最後まで全て手作業。細かい作業の繰り返しとなります。
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干されているのはトラ。全体の下地と頭のペイントが終わっていったん乾かしているところです。
ちなみに後ろに見えるのは、以前サンプルで入荷した事のある、恐竜シリーズのトリケラトプス。
リクエストの声次第では、再度の入荷があるかも??
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こちらはキリンですね。これから命が宿るといったところでしょうか。
長い首がトレードマークのキリンは、アニマルシリーズ最長身。それだけにバランスが難しく、
安易に仕上げてしまうと、すぐに倒れてしまうシロモノに。
そんな事態を避けるためにも、オールハンドメイドの工程で細部まで確認が行われます。
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これら一連の作業は、時間もかかる上に大量生産も難しく、さらには天候にも左右される為、効率を考えれば前時代的とも思われるかもしれません。
しかしながら、こうした作業が環境に負荷を与えることはほとんどなく、それどころか内戦で疲弊したスリランカに多くの雇用を生み出す事にもつながっています。
動物園や水族館のショップには、オシャレでカッコいいフィギュアがたくさん並んでいます。
もちろん私達のアニマルフィギュアもその中の一つです。
しかしながら、私達がお届けするフィギュアには、私達だけが誇る、他にはないバックグラウンド
ストーリーが存在する事がお分かりいただけたかと思います。
暖かくてやさしい。無害でエコでオシャレ。そんなアニマルフィギュアを皆様にお楽しみ頂ければ
幸いです。
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