◆アジアゾウ
分類 | :哺乳類 / 長鼻目 / ゾウ科 |
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学名 | :Elephas maximus |
分布 | :インド、スリランカ、東南アジア |
体重 | :2〜5t |
体長 | :4〜6m |
絶滅危惧種:国際指定/EN
ゾウは地上で最大の哺乳類。アジアゾウは、アフリカゾウに比べると若干小さく、
耳も小振りです。象牙の密漁により数を減らしたこの生き物は、開発によって住む森まで失い、
現在ではスリランカをはじめ、アジア各地で人間とのトラブルが多発しています。
トラブルはゾウ=害獣の意識として住民に浸透し、結果として駆除という悲劇にいきつきます。
森がなくなる原因の中で私たちにも関係するのが、アブラヤシ(パーム油)やアカシア(紙の原料)。これらを植樹する為に、 ゾウの生息する広大な森が切り開かれている現実があります。
森がなくなる原因の中で私たちにも関係するのが、アブラヤシ(パーム油)やアカシア(紙の原料)。これらを植樹する為に、 ゾウの生息する広大な森が切り開かれている現実があります。
※日本製紙連合会によれば、パルプの輸入先は大半が豪州。東南アジアは10%に満たず、森林伐採が深刻なインドネシア
には依存していないようです。
◆アフリカゾウ
分類 | :哺乳類 / 長鼻目 / ゾウ科 |
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学名 | :Loxodonta africana |
分布 | :サハラ以南のアフリカ |
体重 | :オス6t/メス3t |
体長 | :オス6〜7.5m/メス5.4〜7m |
準絶滅危惧種:NT
ゾウは地上で最大の哺乳類。アジアゾウよりもやや大きめの体と、
さらに大きめの耳によって区別できます。アフリカ中部〜南部のサバンナ地帯に広く分布しますが、
象牙目的の密漁や紛争により、個体数を大きく減らしました。さらに温暖化で干ばつが増加した影響を受け、
生息環境はますます厳しくなってきています。
高い知性や社会性で知られ、群れを作って危険なサバンナ地帯を長距離移動します。天寿を全うできれば 70年近く生きると言われますが、70年後の環境が悪化していないという前提が必要なのは言うまでもありません。
生息数は推定で50万頭前後と言われていますが、かつて20世紀半ばまで数百万頭単位で生息していた事を考えれば、 大半のアフリカゾウが天寿をまっとうできなかったと見る事もできます。
1頭が食べる1日の量は140キロ。これだけの量が確保できる豊かな環境が、いとも簡単に壊れてしまう事を 私たちは既に知っています。現在アフリカ全域で、アフリカゾウの保護プログラムが実施されています。
高い知性や社会性で知られ、群れを作って危険なサバンナ地帯を長距離移動します。天寿を全うできれば 70年近く生きると言われますが、70年後の環境が悪化していないという前提が必要なのは言うまでもありません。
生息数は推定で50万頭前後と言われていますが、かつて20世紀半ばまで数百万頭単位で生息していた事を考えれば、 大半のアフリカゾウが天寿をまっとうできなかったと見る事もできます。
1頭が食べる1日の量は140キロ。これだけの量が確保できる豊かな環境が、いとも簡単に壊れてしまう事を 私たちは既に知っています。現在アフリカ全域で、アフリカゾウの保護プログラムが実施されています。
CR | :ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 |
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EN | :CRほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種 |
VU | :絶滅の危険が増大している種 |
NT | :準絶滅危惧種。生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 |