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ウミガメ


その名の通り、海に住むカメの総称です。国内では本州で南部から九州、四国などで アカウミガメが、小笠原諸島などでアオウミガメが生息しています。 海洋環境の悪化などにより、この2種も含め、ほとんどのウミガメ絶滅危惧種として指定されるに至っています。

アカウミガメ
分類:爬虫類/カメ目/ウミガメ
学名:Caretta caretta
分布:熱帯〜温帯の海域
体長:70〜110cm
体重:70〜120kg

本州南部にも生息しているアカウミガメ
アカウミガメは日本南部を含む、世界中の温帯海域に生息しています。 基本的には肉食で、強力なアゴで巻貝やクラゲ、カニなどを食べます。 ビニール袋をクラゲと間違えて食べてしまう事故は、陸上のゴミ問題と 海洋の環境悪化が密接に絡まっている一例と言えるでしょう。

寿命は50年前後で、時に規格外の大きさのものも存在。 過去には400kgを超える個体も発見された事があるとか。

1978年に絶滅危惧種に指定され、保護活動が行われているにもかかわらず、 生息数は減少の一途をたどっていると言われています。

絶滅危惧種種:国際指定/EN:国内指定/VU


アオウミガメ
分類:爬虫類/カメ目/ウミガメ
学名:Chelonia mydas
分布:熱帯〜温帯の海域
体長:70〜150cm
体重:70〜300kg

国内では小笠原諸島などで生息。アオウミガメ
小笠原諸島をはじめ、世界中の温帯海域に生息するアオウミガメは、アカウミガメと対照的に海藻などを主食とする草食系の雑食。その為か?寿命はアカウミガメより長めの80年ほど。 その分、体も大きめです。

アオウミガメの中でも、東太平洋(南米チリなど)に生息する種類はクロウミガメと呼ばれており、 ウミガメにしては珍しく、陸に上がって甲羅を干す習性があります。

他のウミガメの例に漏れず、アオウミガメも絶滅危惧種に指定されています。 保護にも関わらず、数が減り続けている点までも共通しているのは 非情に残念な事です。

絶滅危惧種種:国際指定/EN:国内指定/VU


オサガメ
分類:爬虫類/カメ目/オサガメ
学名:Dermochelys coriacea
分布:熱帯〜亜寒帯の海域
体長:120〜300cm
体重:100〜600kg

絶滅が懸念されるオサガメ
浅瀬で暮らす事の多いアカウミガメアオウミガメと異なり、外洋に生息するのがオサガメです。 恐竜時代(1億年以上前!)からの生き残りであり、他のウミガメには到達できない1000m超の深海へもぐったり、 ウミガメの中で唯一体温調整が可能であったりと、独自の生態で今に生き残っています(オサガメ科はこのオサガメ1種のみ)。

しかしながら、現在は地球上で最も絶滅が危惧される種の中の1つとなっており、多くの団体が 保護活動に力を入れています。ウミガメ各種に共通する脅威としては、はえ縄漁業や漁船などのスクリュー、 そしてビニール誤飲、産卵地の破壊など。この中で、特に漁業に関しては、食料問題・国際問題とも直結するだけに、 規制が難しいのが実情です。

とは言え、カリブ海の一部地域では長期間の賢明な保護活動により、個体数が増加しているとの報告も上がっており、 まだ手遅れではない事が証明されています。

外部リンク:カリブ海のオサガメ生息数回復の記事

絶滅危惧種種:国際指定/CR


タイマイ
分類:爬虫類/カメ目/ウミガメ
学名:Eretmochelys imbricata
分布:熱帯〜亜熱帯の海域
体長:60〜114cm
体重:45〜70kg

ウミガメと言えばこれ?タイマイ
サンゴ礁などの浅瀬に生息するタイマイ。リゾート地の写真などを通じ、最も頻繁に目にするのがこの種ではないでしょうか?カイメンや甲殻類などを主食とする、小型のウミガメです。 甲羅はベッコウ細工の原料として、特に国内で重宝され、密猟や乱獲の原因ともなってきました。

現在ではサンゴ礁自体が弱り始めている為、タイマイにとっての生息環境はますます厳しくなる事が予想されます。

絶滅危惧種種:国際指定/CR:国内指定/EN


※参考 レッドデータブック
CR:ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種
EN:CRほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種
VU:絶滅の危険が増大している種


ウミガメグッズ
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